なぜ日本酒に当たり年がないのか?

ワインは「19XX年が当たり年」という言い方を

よく耳にしませんか?

ブドウの出来によってワインの味が決まるので

ブドウが天候不良などで良くできない年は

ワインが美味しくない、と。

「なるほどな」と思いますよね。

 

でも、これを日本酒で聞いたことってなくないですか

「今年は8月に太陽があんまり出なかったから

稲の生育が良くない」というニュースは聞きますよね?

 

けれど、「だから今年の日本酒は出来が悪いんです」

という話は聞いたことなくないですか?

 

最初、その理由は、ワインは寝かせることにより

味が良くなり価値が高くなる一方、

日本酒は作ったらすぐに飲むことが基本とされている

お酒だから「何年もの」という概念がないのかな、

だから過去にできたもの同士を比べたりしないからかな

と思っていたのですが、違いました!

 

蔵の方とお話しする機会があったのですが、

一言で言うと、どんな状態のお米であっても

杜氏さんの技術力と経験値で

美味しい日本酒を醸している

ということがわかったんです!

 

例えば、山田錦というお米はお盆すぎにお花が

咲くのですが、その時の気温でその年の

お米がどんな感じに仕上がるのかわかるんだそうです。

花が咲くころ低温だとお米は柔らかいので、

日本酒を作った時に溶けやすいことが分かっているので、

もろみを作る日数をいつもより短くするなどの

調整をするそうです。

 

また、最初にお米を洗って吸水する過程で

お米の出来によって秒単位で吸水時間を変えて

美味しいお米ができる状態に持っていくんだそうです。

 

こういった話を聞くたびに、日本酒づくりの

奥深さと、杜氏さんはじめ日本酒を作る方の

技術力、経験値に感動を覚えます(๑╹ω╹๑ )

 

その後にいただく日本酒はいつもの何倍も

美味しく感じられます。

こういう経験を重ねて、どんどん日本酒の

沼にはまっています(笑) 

 

今日はワインの写真を使おうかと思ったら

2年スマフォ遡りましたが、

一枚もないことが判明_:(´ཀ`」 ∠):

 

代わりにこうべを垂れるちょっと前の稲でも

ご覧くださいませ(笑)

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